2期工事で交差点に面した隅切り部分の外壁を開口したイメージ



荏田南交差点の改修

交差点に面して建つ倉庫の改修。施主は外装材の販売施工店で、事務所として使われていた倉庫の一室を、リフォーム相談会を兼ねた地域住民との交流会を行うための多目的ホールに改装したいと依頼があった。
ホールで開催予定のコンサートやマルシェなどのイベントに対応するため、事務所用に作られていた既存の天井を撤去して、天井高4.5mの気積を復旧した。天井下地として組まれていたH鋼の梁は、照明器具やパーテーションを固定する支持部材として、あるいは仮設のロフト空間を作るための下地材として利用するために残した。
床は、施主にダイヤモンドカッターで151×600サイズのラップサイディングを四等分にカットしてもらい、約150角のタイル形状に整えたものを20mmずつずらしながら貼ることで、シームレスな面を作った。壁には床から1.7mの高さまでサイディングを貼り、視線より下部は汚れを気にせずハードに使える空間とし、上部は部屋全体を明るく照らす白い空間とした。
工事は2期に分け、1期では内装を整え、主に社内で運用を始めている。ホールを実際に使いながら運営方針を固め、2期では交差点に面した隅切り部分の外壁を開口し、道路に向けてデッキをつくり、実際に地域住民に開放する予定である。

用途:ホール|構造:鉄骨造|延床面積:68.32 m2|共同設計:小林栄範|施工:エコステップ・美装建|家具:ニュウファニチャーワークス|写真:鈴木竜一朗




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