笛路村のバンガロー Bungalow in Fuji Vil.
兵庫県の山奥にある過疎の農村に建てる小さなバンガローの計画。穏やかな段々畑の風景がひろがるこの村は、竹笛を作っていた歴史をもつことから"笛路村"という愛称で親しまれている。村には過疎対策の一環で月に一度大勢のボランティアが集まっている。施主である夫婦も同様に数年前から村に通い、畑を間借りしている。夫婦からは農作業を終えて一泊できる小さな宿泊小屋を依頼されたが、せっかくの小さくも美しい風景を部分的にであれ個人で占有することのではなく、建てることも使うことも村と協働するセルフビルドのバンガローを提案した。土地の材料や技術を利用しながら、村に携わる人たちと時間をかけて小さな公共建築をつくる。近隣の都市から大勢のボランティアが通うようになり変わり始めた過疎の農村だからこそできる建物の在り方を目指している。

用途:休憩所|構造:コンクリート造|敷地面積:697,236 m2|建築面積:4.58 m2|延床面積:9.16 m2




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